【硬式テニス部】男女ともに完敗も今後に期待/硬式テニス部

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◇立命館 2-7 同志社

(9月11日(金)関西大学対抗テニス選手権大会@江坂テニスセンター)

 

硬式テニスの大学関西一を競う関西大学対抗テニス選手権大会が11日、大阪府吹田市の江坂テニスセンターで行われ、1部校が熱い戦いを繰り広げた。出場校は立命館の他に男子が関西大学、関西学院大学、同志社大学、近畿大学、甲南大学、女子が関西大学、関西学院大学、同志社大学、神戸親和女子大学、園田学園女子大学のそれぞれ6校ずつである。

 

立命館の男子団体は去年1部に昇格し、今年が2年目となる。昨年の1部6位を越える「4位以上」を目標に掲げてこの大会に臨んでいる立命館はこの日、1部校の中でも強豪である同志社大学と対戦した。

 

オーダー

S1 畑中恩

S2 瀧本怜央

S3 佐藤成浩

S4 松本周

S5 榎本尚史

S6 高橋直種

シングルスのオーダーは実力のある順番にS1~S6まで組むのがセオリーである。立命館も、エースで主将の畑中をS1に据えた。その後はS2に将来性豊かな1回生瀧本を置き、経験豊富な佐藤、松本を挟んで最後にはまた1回生の高橋を入れるという布陣だ。なお、試合はこの日S5とS6が同時に始まり、それからはS4からS1まで試合の終了時間に従って追い込み方式で進められた。

 

午前9時35分から始まった第一試合は榎本尚史が同志社の佐伯と、高橋直種が諫山と対戦した。同志社は強豪校であるためS1からS6までのほとんどの組で対戦相手が立命館よりも格上であった。榎本尚史は序盤から佐伯にペースを握られ、1セット目を3-6で落とすと次のセットも粘り及ばず4-6とされ、0-2で敗れた。打球の速さや試合運びの巧みさに格上の同志社は長けており、この日も多くの選手が相手の術中にはまり、自分のペースでテニスをさせてもらえないことが多かった。

隣のコートで同時に試合を行っていた高橋直種も同じく実力差のある諫山と対戦したが、こちらでは互いに一歩も譲らぬ接戦が展開された。1セット目、高橋が5-1とリードしたがその後5-5まで追い付かれてしまう。しかし、高橋はここでねばり強さを見せその後デュースを制し1セット目を獲得する。「追い付かれたときは『何やってんだろう』と思ったが、切り替えることができた」と高橋、諫山から貴重な先制点を挙げた。2セット目は引き続き接戦となった。前のセットと同様、互いに一歩も引かないゲームを展開し、長いラリーで体力を削がれながらも自軍の勝利のためにひたすらボールを追った。4-6でこのセットを落としたが、この時点で試合時間は2時間を超えていた。そして、雌雄を決する第3セットに入ったが、高橋は依然として強気で諫山に立ち向かい、相手に主導権を握られることなくペースを掴んでいたようだった。だが、諫山の持つ決定力・ショットの正確さはここでも未だ健在であり、互いに流れを掴んでは離すといった展開。試合は高橋が途中5-4までリードしたがその後5-5、6-5、6-6と互いに取り合い1セット目同様デュースまでもつれた。3時間以上に及ぶゲームだったが、最後まで高橋の粘りが勝った。最終のこのゲームでもきっちりと強いサーブで相手を崩し、長いラリーが続いたあとも相手のコートのきっちりとボールを返し、相手のミスを誘った。そしてマッチポイント。高橋が得点を決め、勝利を手にすると大きくガッツポーズを見せ、応援しているチームメイトと喜びを共有した。1回生が挙げた金星によって、2-3とスコアで見てもどちらに勝敗が転ぶか分からない状況となった。

 

榎本の後に登場したのは松本周。3回生として、同志社と競り合うためにも負けられない試合となった。その松本は1セット目、「入りが良かった」と同志社の飯島から3ゲームを先取する。「サービスをキープすることができた」と松本、このセット4-1までリードし、流れを引き寄せると、最後は飯島にデュースまで持ち込まれるも7-6でこのセットを獲得する。この波に乗っていきたいところだったが2セット目では最初に引き離されてしまう。「流れが向こうに行ってしまっていた」と松本。このセットを3-6で落とし、勝負を最終第3セットに懸けた。その第3セット、1ゲーム目を先取したのは松本だった。だが、そこから飯島にゲームを1-2とひっくり返されてしまう。すると1-3、1-4、1-5まで続けてゲームを奪われた。その後4-5まで粘ったが、ここで力尽き4-6で惜しくも敗戦を喫した。「最後には倒れるぐらいのつもりでやったが、最初からその状態にすればよかったかな」と反省を口にした松本、それでも「同志社相手にラリーをしっかりできていることと、ディフェンスのオフェンスのメリハリをつけることができた」と収穫も口にした。

佐藤成浩の試合は高橋の試合終了後に始まった。佐藤は3回生で、直前に激闘の末白星を掴んだ高橋に刺激を受けて、同志社・井筒との試合に臨んだ。試合は序盤から接戦となる。格上の選手が相手ではあるが立命館サイドは大きな声で応援をして佐藤を盛り立て、その佐藤も得点を挙げると大きな声を上げて喜んだ。「思ったより試合になった」と佐藤が振り返るように、このセットは佐藤が自分のペースに持ち込む場面も多く、4-6と敗れはしたものの格上を相手にもう一歩で勝利と言うところまで迫った。2セット目は最初のゲームを取り1-0としたもののその後が続かず2-6で敗れたが、「状態はチームとしても上がってきている」と手応えを得た試合となった。

松本、佐藤の敗戦によって同志社戦の負けが決まった立命館ではあるが、勝敗が決しても試合は最後のS1まで続けられる。S2として出場した瀧本怜央は岡山の強豪・関西高校の出身である。他にも硬式テニスで有名な高校を卒業して立命館に入学した上級生をも凌ぎ、1回生ながらこのリーグ戦はS2として出場している。その若い勢いを前面に押し出して、強豪・同志社に一矢報いたいところではあったが、あえなく完敗を喫してしまった。試合前には「チャレンジャー精神で」と意気込んでいた瀧本、序盤から同志社増尾の早いプレーに苦しめられ、ラリーで競っても最後は相手にポイントを取られるというように流れを掴むことができない。さらに「相手が6、7割で打っているボールでも自分は8、9割の力を使わないと打てない」と力にも圧倒された。結果的には1セット目も2セット目も同じく2-6で完敗。「自分のペースに持ち込みたかったけど、その前にやられてしまった」と増尾に脱帽の瀧本。将来は増尾の立場に立って、相手を圧倒するプレーができるほどに成長してほしい。

最後に登場したのは主将でエースの畑中恩。チームの期待を一身に背負って、同志社のエース・石島と対峙した。畑中にとって、石島は先日行われた関西学生テニス選手権大会でも敗れた相手であり、「前回(関西学生テニス選手権大会)は守りすぎたので、少し攻めていこう」と作戦を練っていた。第1セットは0-3といきなり石島の実力に圧倒されてしまい、なんとか反撃するも結果2-6で敗戦してしまう。しかし、第2セットになると試合前に浮かべた作戦に芽が出るようになる。最初のゲームを取ると、その後3-1と前のセットとは裏腹に畑中のペースに持ち込むことに成功する。だがしかし、「リードしたとき、攻めずに守ってしまった」と畑中、このゲームで功を奏していた攻撃的な姿勢から、慎重な攻めにスタイルを変えた。すると畑中は自らペースを乱してしまい、3-1から一挙に5ゲームを続けて取られ3-6でこのセットを落とし、0-2で敗れた。「攻める姿勢を持っていたらセカンドセットは取れていたかな」と畑中は悔しい表情を浮かべた。

昨年に1部昇格を果たし、2年目となる今季。他の大学から「去年よりも強くなった」と評価されているそうだ。そのことを選手に尋ねてみると「去年を経験している分、堂々と戦えている」、「あやふやなところが解消されてプレーできている」とその手応えを実際に感じているようだ。関西大学、同志社大学といういわば「2強」との対戦を終え、ここから相手のレベルは徐々に下がる。その中で、立命館が勝利を手にすることができるのか、注目である。

 

 ◇立命館 1-8 同志社

(9月11日(金)関西大学対抗テニス選手権大会@江坂テニスセンター)

 

立命館の女子団体は昨年まで2部だったが、入れ替え戦を制して今年から1部に昇格した。対戦相手は全てが格上であり、1部新米校として苦しい戦いを強いられるリーグ戦となる。前日の園田学園女子大戦で0-5とスイープされた雪辱を期すべく、この日は同志社大学と対戦した。

 

オーダー

D1 井手満美子・井上真理菜ペア

D2 江間美佑・上杉南ペア

S1 江間美佑

S2 上杉南

S3 中原理沙

 

男子と同じく午前9時35分から行われた第一試合ではダブルス戦が行われた。D1では井手・井上組が同志社の北川・吉田組と、D2では江間・上杉組が同志社の本田・林組とそれぞれ対戦した。D1の井手・井上組の相手である北川・吉田組は同志社の一番手である。その強豪から、第1セット一時4-3とリードを奪い、流れを掴んだかのように見えたがそこから相手の反撃に屈してしまい、デュースまでもつれ込んだ末6-7で落としてしまった。「相手は個人戦でも上に行っている。その人たちと競ることができて、惜しかった」と井手はこのセットを満足げに振り返ったが、「もっと取りきれるところを取りたかった」と反省も口にした。先ほどの粘りを生かしたいと臨んだ第2セットは、決定力や球の速さ、球際の強さどれを取っても北川・吉田組に引けを取ってしまい、2-6であえなくブレイクされた。結果0-2で敗れ、リーグ戦初勝利に向けて出鼻を挫かれてしまった。「D1はどの大学も強いし、格上。引かずに強気でチャレンジャー精神をもって臨むだけでなく、勝てなくてもそれなりに競る試合をしたい」と次戦以降への抱負を述べた。

隣のコートで試合をするD2の江間・上杉ペアは同志社の本田・林組に対して快調にポイントを重ねた。なお、江間は前日の園田学園女子大戦で足の付け根を痛め、肉離れを起こしていたがそれを押しての強行出場となった。第1セットで3-2から徐々に相手を突き放し、流れを掴んで6-2でここをブレイクすると、第2セットでも自分たちのペースを維持して6-4でゲームを取り、2-0で勝利を収めた。今季から1部に昇格した立命館にとって、これが1部での初勝利となった。「2試合(関西大戦、園田学園女子大戦)勝てなかった分、ほっとした」と江間は表情をほころばせ、後輩である2回生の上杉と喜びを分かち合った。

ダブルス戦で1-1と互角に同志社と渡り合った立命館、シングルス3戦でこの試合の勝敗を決することとなった。シングルス戦で最初に登場したのはS3である主将の中原理沙。就職活動のため満足いく練習ができず、体力も戻らぬ状態でこのリーグ戦を迎えた。だが、両者譲らぬスコアの中でチームとしても、主将としても負けられない試合となった。「S3は各校の3番手だから、絶対にほしいところ」と意気込み、試合を迎えたが相手の同志社・川合と互角の戦いを演じることとなった。1セット目で途中2-1、4-3とリードするもその後中盤になるにつれ川合に攻め込まれ、3ゲーム連続で落としてしまう。2セット目も接戦が続いたが、最大限の実力が未だ発揮できない中原が意地で川合に勝り7-6で辛くもこのゲームを取り、タイで最終セットへ移った。長いラリーでポイントを競う場面も多く、それゆえに試合時間も長引いたこの試合、試合時間はこの時点で既に2時間を超えており、暑い中技術だけではなく体力との戦いともなっていた。そうすると中原は俄然不利な立場となってしまう。最終セットも競ったものの4-6で敗れ、2勝目とはならなかった。「体力がないのに長い試合をしてしまった」と悔しさを露わにした中原、自身としても最後のリーグ戦であるだけに、勝ちきりたいところだった。

スコアが1-2となり、次にコートに立ったのは上杉南。ダブルスでは江間とペアを組んでおり、その前に行われたダブルス戦では見事にチーム初勝利を飾った。その良い流れを保ったままシングルスでも結果を残したいところだったが、格上である同志社・玄田の前に手も足も出なかった。1セット目から「弱点をすぐに突いてこられた」と一方的に攻められ、0-6でセットを落とした。2セット目はなんとかゲームを取ることには成功するが、勝利するには及ばず、3-6で敗戦。この結果、1-3となり同志社戦での敗北が決まった。「相手が上の舞台を経験しているからこそ、経験値の差が出た」と1部の実力を痛いほど味わった上杉、この結果を素直に受け止めて次戦以降につなげてほしい。

最後にS1として登場したのは江間美佑。ダブルスでは勝ちを挙げたが、この試合では痛めていた足が思うように動かず、途中足を引きずる場面も見せながら懸命にプレーを続けた。結果は0-2の完敗で、「怪我をしていても、気合いを入れてやらないといけない」と試合後に自らを鼓舞していた。元々走ってボールを拾うのが持ち味の江間だが、次戦以降の出場については「出られるかわからない」と話すにとどめた。