【相撲部】立命2選手が決勝で激突/女子相撲・軽量級

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

 大阪府堺市の大浜公園相撲場で先月の13日、第2回国際女子相撲選抜堺大会が催され立命館大学からは4選手が出場した。
体重別に超軽量級、軽量級、中量級、重量級の4つにクラス分けされる今大会。前回大会で中量級を制したアジア王者の山中未久は軽量級に転向し、2階級制覇に挑んだ。

 モンゴルや香港、タイなど国内外合わせて23選手がエントリーした軽量級。立命館からは山中の他にも、この春入学したばかりの野﨑舞夏星(まなほ)も出場した。前回大会で中量級を制した山中に対し、野﨑はこの階級の前回覇者。トーナメントの組み合わせ上、順当に勝ち抜けば両者は決勝で対戦することとなる。昨年8月のアジア選手権を制した絶対王者山中と期待の新人野﨑。2人の対戦を見ようと、この日多くの観客と報道陣が大浜公園に駆け付けた。

 初戦、先に土俵に上がったのは野﨑。昨年3月に手術したという右肩にはテーピングも見られたが持ち前の強さは健在。対戦相手の出足を止めると即座に左へ体をかわし、見事な引き落としで勝利を収めた。僅か1秒での決着。大学生として初めて臨む記念すべき一番を白星で飾った。続いて登場した山中は立ち合いからの一気の出足で相手を翻弄。押し出しで2回戦へ駒を進めた。その後2回戦、3回戦も盤石の相撲で白星を重ねた両者は決勝進出がかかる準決勝の土俵へと上がった。大会前、決勝で山中と対戦することを目標に掲げていた野﨑。この一番は立ち合いで相手に潜られるも、後ろに下がりながら相手の体勢を崩し上から押しつぶすように圧を掛けた。重要な一番を引き落としで決め、順当に勝ち進んだ野﨑。一方山中も出足を止められ一時攻め込まれるも、最後は豪快な上手投げで勝利。大会前に予想された立命2選手による決勝戦が実現した。

 ここまで横綱相撲で勝ちあがってきた絶対王者山中と、素早い取り口を武器に大会2連覇に臨む野﨑。両者による大一番は大方の予想通りの熱戦となった。立ち合い、相手の懐に潜ろうと低く当たった山中に対し、野﨑は山中の腕を固めて応戦。そのまま左右に振って体勢を崩しにかかる。こらえようと更に体勢を低くした山中の上から、押しつぶすような圧をかける野﨑。不利な体勢に追い込まれた山中だったが、上手で野﨑のまわしを掴むと左に振りざまに体勢を作り直し、最後は豪快な投げを見せた。両者2連覇のかかった先輩後輩対決は見事、先輩山中に軍配が上がった。

 決勝ののち、相撲場の外で対面した両者はにっこりと握手を交わした。「お疲れ」と声を掛けた山中は野﨑の背中をたたき、その健闘を称えた。夏には真の世界一を決める世界選手権が大阪で催される。大学生のうちにこの世界選手権制覇を誓った山中にとって今年はラストチャンス。野﨑にとっても、大学4年間で一度は出てみたいという憧れの大舞台。新たなシーズンを見事優勝で飾った山中とその背中を猛追する野﨑の両選手が世界で活躍する日も近い。

【文責/三井基史】