【未分類】【硬式野球部】救援山上踏ん張り辛勝、タイに持ち込み今日大一番

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◆立命館 2-1 同志社
(10月22日(土)、関西学生野球秋季リーグ第8節2回戦@わかさスタジアム京都)

関西学生野球秋季リーグ第8節2回戦が22日行われ、負ければ優勝の可能性がなくなる立命館が前夜の雪辱を晴らし、2-1で勝利した。23日の3回戦で立命館が勝ち、関西学院大と戦う関西大が敗れれば4季連続の優勝が決まり、立命館が敗れれば同志社の優勝が決まる。

立命 001 100 000 │2
同大 010 000 000 │1

オーダー
4 池内(法4)
6 大谷(産3)→H6 堂(文4)
5 脇屋(文3)→5 石原(産4)
3 高島(産4)
8 辰己(産2)
7 岩井(産4)→H7 三原(済4)→H7 早田(産3)
9 石坂(済4)→H9 小田(済3)→H 谷口(済4)→9 大林(文4)
2 栃尾(文2)
1 黒田(文2)→山上(産2)

21日の1回戦で敗れ、優勝まで後がなくなった状態での2回戦となった。勝てば優勝へ望みがつながるが、敗れればその時点で同志社の優勝が決まり、4回生の引退が決まる。そのような大事な試合で、後藤監督は就職活動後も野球を続けてきた4回生全員をベンチ入りさせた。今年度のチームスローガンである「執念~ALL FOR
WIN~」の名の通り、全員の意地で勝利をつかみ取る、という思いが感じられた。

試合は序盤から動く。1回表、一死から公式戦初先発の大谷が右前安打を放ち、2つの四球で満塁といきなり好機が到来。しかし、辰己、岩井が凡退し無得点。2回にも得点圏へ走者を進めたが、後一本が出ず先制点は取れなかった。

大事な試合の先発を任されたのは、今季防御率がリーグ1位の黒田。しかし、序盤に先制点を与えてしまう。2回裏、先頭の5番白水にストレートの四球を与えると、犠打で一死二塁。続く7番西田悠に初球を左翼線へ運ばれ、0-1。欲しかった先制点を与えてしまい、前日に続き苦しい序盤となった。

しかし、直後の3回表、4回生の意地に賭けた後藤監督の積極的な采配が功を奏した。先頭の脇屋が同志社の先発・平尾拓のストレートを左前へ運ぶと、一死後に辰己も続き一、二塁。ここで早速、岩井に代打・三原を送った。「点が取れていなかったので、攻める気持ちを前向きに、選手に伝えたかった」と早々に動きを仕掛け、それに相手も動揺したのか、三原に死球を与え、初回以来の満塁の好機を作った。さらに、続く石坂の打順でまたしても代打・小田を起用。すると、4球目に相手が暴投し同点に追いついた。流れを変えようとする一気の作戦が成功し、試合をすぐさま振り出しに戻した。

4回表、立命館は勝ち越しに成功する。公式戦初先発で、好リードを見せた栃尾が四球を選び、黒田の犠打で得点圏に走者を進め、二死一、二塁となった後、3番脇屋が勝ち越しの適時打。「流れが良かったので、それに乗れた」と、この回から代わった同志社の溝田のフォークを右前に運び、このカードで初めてリードを奪った。

3回以降、黒田は安定した投球を見せた。最速146キロのストレートに、110キロ台のカーブを織り交ぜるなど緩急をつけ、5回まで3イニングをパーフェクトに抑えた。
しかし6回裏、黒田がピンチを招く。一死から四球と二塁打で二、三塁と一打逆転の場面を作られ、打席には4番井手。ここで後藤監督は黒田に代え、前日も救援で好投した山上を投入。今季序盤は不調だったが、ブルペン捕手と話し合って投球フォームを修正した結果、調子を取り戻した山上。「思いっきり腕を振ろうと思った」と意気込み、マウンドに上がると、井手をストレートで一塁ゴロに打ち取り、続く白水はスプリットで遊飛に仕留め、見事な「火消し」に成功した。

打線は5回以降、好機を作るも追加点が奪えない苦しい展開が続いた。8回から代わった同志社のエース・福島から2回連続で得点圏に走者を進めるも、後続が続かず無得点。1点リードのまま、試合は終盤に入った。

8回裏、3イニング目のマウンドに上がった山上は先頭の福島に死球を与え、犠打で一死二塁と同点のピンチを迎えた。しかし、山上はここでも動じず、同志社の強力な上位打線を無失点に抑えた。9回にも一死二塁と同点のピンチを迎えたが、後続を断ち試合終了。序盤の代打攻勢、投手陣の粘り強い投球が光り、優勝の望みをつないだ。

「我慢比べ」とも形容できそうな非常に厳しい接戦を制した立命館。後藤監督は「山上が期待に応えてくれた」と好救援の2回生をねぎらった。負ければ引退という崖っぷちに追い詰められた中で起用した4回生についても「居るだけで頼もしくて、キャプテン中心にやってくれている」と賛辞を述べた。23日の3回戦でも負ければ終わりという状況は変わらないが、主将の高島は「チームの雰囲気が良いので、チーム一丸となって臨む」と意気込んだ。チームが1日でも長く野球を続けるために、3回戦でも執念をむき出しにして同志社に食らいつきたい。

○インタビュー
後藤監督「今日はバッテリーに尽きる。栃尾もよく投手陣を引っ張った。スローガンを『執念』に定めて、最後にこういう試合が出来て良かった。あと1つ勝たないといけない。精神面でどちらが優勝したいかで決まる。試合前には『やるしかない』と声を掛けた」
山上「明日も投げる機会があれば投げるし、のびのび楽しく投げられたらいいと思う。(自己最速の149km/hを記録し、大台に近づいたが)一人ひとり抑えれば勝てるので、今は勝ちにこだわる」
脇屋「(勝ち越し適時打は)後ろにつなぐ意識だった。高校で3番を打っていて、良いポジションで打たせてもらっているので期待に応えないと、と思っている。投手が頑張っているので点を取って、楽な展開にしていきたい」
栃尾「先発ということで、黒田の良さを引き出せるかが不安だったが、思い切ってできて良かった。リードは昨日のキャッチャーの佐野からアドバイスをもらったり、バッテリー全体で対策出来たりしたのが良かった。明日の試合でもし出ることができたら、全力で最善のプレーをできるように頑張る」
高島「昨日負けて追い込まれた状況だったのでなんとか今日勝って明日につなげようという気持ちで試合に挑んだ。一番の勝因は黒田と山上で、2人が良い投球をしてくれて同志社打線を1点で抑えられたのが大きかった。個人としては、得点につながる打撃をしないと厳しい試合になるので、投手が自分のペースで楽に投げられるように明日は援護したいと思う」

【記事=仙田幸久、インタビュー=仙田幸久、門野稜子、岡本佳奈子】