【硬式野球部】【硬式野球部】接戦落とし、優勝へ後なくなる

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

◆立命館 1-2 同志社
(10月21日(金)、関西学生野球秋季リーグ戦第8節1回戦)

関西学生野球は最終の第8節に突入し、関西大と2位で並ぶ立命館は首位の同志社と対戦した。立命館は先発の東が7回2失点と粘り強い投球を見せたが、打線が1得点と援護できず1-2で敗れた。22日の試合で立命館が敗れれば、同志社の優勝が決まり、立命館史上初となるリーグ4連覇の可能性が潰える。

オーダー
4 池内(法4)
7 早田(産3)
5 脇屋(文3)→5 石原(産4)
3 高島(産4)
8 辰己(産2)
6 堂(文4)→H 大谷(産3)
9 小田(済3)
2 佐野(産2)
1 東(文3)→H 佐々木(産3)→1 山上(産2)
リーグ4連覇か、引退か。熾烈な優勝争いは最終節までもつれ込み、互いに優勝の可能性を残したまま伝統の「立同戦」が始まった。

ムードメーカーの大林(文4)を中心に円陣を組む
ムードメーカーの大林(文4)を中心に円陣を組む

先発は左腕のエース東。今季は全カードの初戦に登板し、4勝1敗、防御率1.54と安定した成績を残している。しかし、この日は「勝たないといけないというプレッシャーや重圧があって、浮き足立っていた」と初回から同志社打線に捕まる。同志社の1番辻、3番福原に安打を許し、一死一、三塁とピンチを招くと、4番井手には初球を左前へ運ばれ、0-1。「ストライクを入れたいと思っていたところを狙われた」と先制点を与えた。2回にも先頭打者の出塁を許し、二死三塁から辻に中前適時打を浴び、序盤から2点のビハインドを許した。

先発した東
先発した東

立ち上がりに苦しむ東を援護したい打線は、2回に反撃に出る。一死から5番辰己が中前へポトリと落ちる安打を放つと、すかさず二塁を陥れる好走塁でチャンスメーク。続く堂も左前打で続き、8番佐野の遊撃への内野安打で1点を返した。

%e4%bd%90%e9%87%8e
1点差に迫る適時打を放った佐野

 

東は3回以降、この日低めに決まっていた変化球を軸に相手打線をかわし、ピンチでも粘り強い投球で7回までを無失点に抑えた。立ち上がりの乱調こそあったものの、中盤以降は緊張もほぐれたといい、7回2失点でマウンドを降りた。

中盤以降は立ち直った東
中盤以降は立ち直った東

3回以降、同志社の先発・平尾奎の前にわずか安打1本に抑えられていた打線は7回に同点の好機を迎える。先頭の小田が左中間へ二塁打を放ち、無死二塁。続く佐野が犠打を失敗するも、一死二塁の場面で後藤監督は東に代えて代打の切り札である佐々木を打席に送った。同志社もすかさず継投に入り、エースの福島を投入。終盤に迎えた大きなチャンスに、多くの観衆が詰め掛けたスタンドも盛り上がった。しかし、佐々木は3球目を引っ掛け、三塁ゴロ。さらに二塁から三塁を狙った小田も走塁死し、スリーアウト。一瞬にして好機が潰え、立命館にとって重苦しいムードが漂った。

小田が二塁打を放つも、同点には追いつけず
小田が二塁打を放つも、同点には追いつけず

8回からは山上が登板。同志社の3番から始まる攻撃を封じ、三者凡退に抑えた。山上は9回も無失点で切り抜け、1点ビハインドのまま9回の攻撃に入った。

2番手で登板した山上
2番手で登板した山上

9回裏、立命館は先頭の高島が2球目を右前へ運び、反撃ののろしを上げた。「絶対にチャンスを作るつもりで、意地で持っていった」と、気合のこもった一打を放ち、塁上で拳を突き上げた。主将の「何とかしたい」という思いに後続も応えたいところだったが、続く辰己は三塁ゴロ。代打・大谷の打席で辰己が盗塁死し、二死走者なしと後がなくなると、大谷が空振り三振で万事休す。大事なカードの初戦をエース・東で落とし、優勝まで一敗もできない窮地に追い詰められた。

takazima
先頭打者で安打を放った高島はガッツポーズ
三振で最後の打者となった大谷
三振で最後の打者となった大谷

試合が終わった直後、「切り替えていこう」と何人かの選手が口にし、ロッカールームへと引き揚げていった。大事な試合を落とした悔しさ、意味は全ての選手が理解しているに違いない。しかし、選手たちの表情は明るかった。あと1敗し勝ち点を落とすと、4回生は引退となる。つまり、22日の第2戦が高島世代にとってのラストゲームになるかもしれない。「切羽詰ったところでの力が問われる」と後藤監督が話したように、そのような苦しい中でいかに自分たちのプレーを貫けるかが勝敗の分かれ目となるだろう。優勝へ向けて絶体絶命の危機に立たされたが、最後の意地を振り絞り、まずは優勝の可能性を残すべく第2戦に何としてでも勝利を収めたい。

●インタビュー
後藤監督「(敗因は)打てなかったこと。東は立ち上がりが悪く、いつでも代える準備は出来ていた。(7回の好機は)相手の投手が代わることは読めていたが、佐々木も結果を残していたので、期待していた。後がなくなって、開き直って出来る。明日は先制点を取って、主導権を握ったまま勝ちたい」

東「調子はよかったが、プレッシャーや重圧で、思っていたのとは違う入り方をしてしまった。3回以降は自分のピッチングが出来た。明日も心の準備だけはしておく」

高島「明日は全員が集中して臨む。たくさんの応援があり、盛り上がるのを見ると『野球できて幸せ』と感じ、励みになるので『明日もよろしくお願いします』と言いたい」

【記事=仙田幸久、写真=仙田幸久、インタビュー=仙田幸久、門野稜子、松下由佳】